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太陽光パネルの設置工事はたったの3日でプロになれてしまう | いいんちょのブログ!

太陽光パネルの設置工事はたったの3日でプロになれてしまう

太陽光パネルの設置工事には資格が必要です。

住宅用の場合、資格と言っても公的なものではなく各メーカーが行っている「施工者講習」などで取得できるのですが、この時に発行される「施工者ID」などの番号が機器保証の申請時に必要になります。

ただし、この「施工者講習」なのですが、多くの場合2日~3日程度の学科と実技研修で修了となってしまいます。また、メーカーによっては施工の手順のDVDを見てネット上で簡単な試験を受ければ修了ということもあります。

太陽光発電システムの設置には大きく分けて2つの工程があるのですが…

①太陽光モジュール(パネル)の取り付け工事

屋根に架台・金具を取付け、その架台にパネルを取り付けていきます。このときパネルからのケーブル隣り合う次のパネルに接続しながら「ストリング」を組んでいきます。

最後にパネルからのケーブル(プラスとマイナスがありますね)をまとめておく。

②電気工事

パネル工事業者がまとめたケーブルを屋内に引き込んでパワーコンディショナーや接続箱に配線し、最終的には発電した電気を使えるようにホーム分電盤に接続します。

重要なのは太陽光パネル工事です

上記の工程のうち、20年以上使っていく太陽光設備の工事として重要なのは①のパネル工事になります。

なぜなら②の電気工事には電気工事士という国家資格が必要ですし、事前に電力会社に使用機器や配線の図面(単線結線図など)を提出し許可を取っているわけですので大きな間違いは起こり得ませんし、また、その技術の差があまり出ないのです。

ケーブル、ブレーカなどもすべて規格を満たしたものしか使えませんし、通常考えられる一定程度の品質の工事をすれば電気的に損失が大きい、発電量に影響するなどということにはならないからです。

ところがパネルの取り付け工事はそうはいきません。

手を加える対象が「屋根」だからです。

屋根に一度も登ったこともない人がたったの3日間で「プロ」扱いになってしまうことが問題です。

屋根自体を施工している瓦工事業者さんや建築板金業者さんは2日どころか2年修行しても「1人前」とはなれないのが普通です。

屋根には手を加えてはいけない部分があったり、通常の外装工事では考えられないような原因で雨漏りが起こったりします。

これらの事項は太陽光パネル施工者講習の学科で「注意事項」として記載されているものもありますが、実際の屋根では文章化されていない「屋根工事のキモ」がたくさんあります。

また工事中に万が一、大きく屋根を傷つけてしまう場合もあり得ます。

たとえば機材を落として瓦を割ってしまった、スレートの踏みどころが悪く割ってしまった、金属屋根に工具で大きな傷をつけてしまった…などがあり得ます。

こんなときに専門業者ならその対処法も熟知していますし、交換部材などをすぐに手配することができます。

私が増設に関わった案件で、金属屋根の一部に大きな傷をつけてしまって(たぶん対応に困ったのでしょう)コーキング材のみをベタベタに塗りたくってあった現場がありました。

その部位はコーキングのみでは到底水が切れず、深い錆が進行して屋根面が真っ赤に染まっていました。気付かずにあと数年そのままに放置されていたら屋根全体を葺き替えるしかないほどの雨漏りになっていたかもしれません。

まとめ

太陽光発電システムの設置工事で大きな差がでるのは屋根に手を加えるパネル工事です。電気工事では屋根ほどの大きな品質差は出にくい。20年以上使っていく太陽光ですので、できれば、パネル工事には「屋根業者さん」を使っているところを選びましょう。

ちなみに…                                  

※1件当たりの請負金額が500万円超となり建設業許可を取得する必要がある場合

当初、太陽光モジュールの設置工事は屋根で行われる工事なので「屋根工事業」? 発電設備だから「電気工事業」? はたまた設備の一種とすれば建築設備業を扱う「管工事」なのか…と、明確にされてきませんでしたが、平成26年12月25日付国土交通省総合政策局建設業課長発「建設業許可事務ガイドラインについて」において「電気工事業」の取り扱いと判断されました。

住宅を超えた規模の案件では電気工事業者の施工範囲に入ったわけですが、屋根に手を入れるリスクを知っている電気工事業者は自身の監督のもとで屋根業者を使って施工をするケースが多くみられます。

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