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「グリッドパリティ」って?電力は売るより買わない時代へ | いいんちょのブログ!

「グリッドパリティ」って?電力は売るより買わない時代へ

太陽光発電のあれこれ

売電価格は固定買取制度スタート以来、年々低下をしてきました。この低下の流れは今後も続いていくと考えられています。これは、太陽光発電の設置費用が毎年低下していく=太陽光発電による電力の発電単価の低下が原因です。

固定買取制度で支払われる売電金は、会社・個人を問わず電気を使うすべての人が等しく負担する「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」を原資として支えられており、この再エネ賦課金の値上がりに社会的な批判も集まっています。

設置費用が下がったのなら、その分再エネ賦課金の伸びも抑えねばならないという社会の要請から売電価格の右肩下がりの傾向は今後も続くと考えられているのです。

すべての電力会社でグリッドパリティを突破した

令和元年、日本の大手電力10社(東京電力、関西電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力)すべてで総じて「グリッド=送電網」が「パリティ=等価」を突破しました。

つまり、太陽光発電からの電力1kWhあたりの単価よりも電力会社から買う場合の1kWhあたりの単価が高くなった。これまでとは逆になった、逆転した…ということです。

原子力発電所の稼働再開が進まない中、火力発電の燃料コストなどで3割ほど「買う電気」が高くなっています。一方で年々下がってきた売電価格。つまり、売れる電気は安くなり、買う電気は高くなる逆転現象を達成し、その差は今後も開いていきます。

今後の太陽光発電の使い方「自家消費」

それでは今後、どのように太陽光発電を使っていけばお得なのか?といいますと、まず1番に挙げられるのが「自家消費」になります。

これまでも住宅用太陽光は「余剰買取」方式で、自家消費してから余った電力だけが売れる…という使い方でしたが、今後はより積極的に「なるべく売らないで使うか貯めるかしておくほうがよい」ということになります。

ただし、住宅の中で電力を貯めるのは難しいのが現状です。例をあげると…

①電力を電力として貯める → 蓄電池を設置する

②電力を熱エネルギーとして貯める → エコキュートで日中にお湯を沸かす

主にこれくらいしかありません。

住宅用蓄電池は約1.5kWh~13kWhのシステムが販売されていますが、現在はまだ高額で蓄電池単体の設置効果で元をとるのは難しいのが実情です。

令和元年の台風15号、19号の被災による大規模停電などで蓄電池への関心が高まり設置件数はこれまでよりも飛躍的に増えておりますが、まさにこれは災害対策を主目的としたもので、蓄電池自体の経済効果(節電効果)を期待しての設置ではないでしょう。

高価な蓄電池ですが1kWhあたりの単価で考えますと「EV=電気自動車」がとても安く感じます。蓄電容量も40kWhを超える大容量で、しかも走れます(笑)。

ただし、これもV2H(Vehicle to Home)などの機器を設置しないと家庭の蓄電池として使うことはできない仕組みになっております。やはり、費用対効果のみで考えれば回収は難しいでしょう。(現時点での価格では)

エコキュートに関しては、これまではオール電化契約を結び電気料金の安い夜間にお湯を沸かしておいて使うものでしたが、今後は日中の太陽光発電でお湯を沸かす…という使い方ができるものがラインナップされてきます。

電気を安く「売らされる」くらいならお湯に変えておこう…という考え方ですね。

※電力会社単位では「揚水型水力発電所」を使って、日中の余っている電気で上部貯水池に水を揚げておき、電力消費の多い夕方~夜にかけて放水・落水させて発電するということが行われています。電力を位置エネルギーに変換しておき、必要な時に電力に戻すことができます。

まとめ

ではこれからの太陽光発電はどのように設置する・使用していくべきなのか…

まず、これまでの「何年で元が取れるか」「回収後いくら儲かるか」という判断基準を考え直す必要があるかもしれません。

10年間のうちに元が取れるのか…?を、一つの目安とされてきたのが住宅用太陽光業界でしたが、この「10年間」はどこから来ているかというと、まさに固定買取制度の期間でしょう。10年経ってしまうと買取金額が大幅に下がるから、その前に設置費用の回収を終えていなければならない…。これは、自家消費することで削減できる電気料金が売電価格を下回っていたからです。今後は自家消費のほうが大きなメリットを生み出すようになりましたので、10年にこだわる必要性は小さくなります。

また、「10年」といえばほとんどの太陽光発電メーカーの機器保証の期間が10年であるという事も理由のひとつと考えられます。

太陽光モジュールは一言でいえばガラスの板ですので(メーカーさん、ごめんなさい💧)壊れる可能性が非常に低いといえます。駆動するような部品がないので摩耗なども関係がありませんが、パワーコンディショナーは家電製品と言えますので、内蔵された電子部品が徐々に劣化していき寿命を迎えることになります。

元をとるまえに機器の修理にお金がかかるようでは話にならない…というのはまったくもっておっしゃる通りだと思います。ただ、ほとんどのメーカーで機器保証を有償で15年に延長できます。良心的な業者は必ず保証制度の内容をきちんと説明し、延長保証についても詳しく案内をしてくれるでしょう。

機器保証は必ず延長を希望してください。有償ですが、かかる費用がたかが知れています。保証切れの後にパワーコンディショナーが壊れるとパワコンの購入費+交換工事費が発生します。全部で25万~35万円が必要となってきますので。

…という事で、これまでの住宅用太陽光の使い方「日中はなるべく電気を余らせて売電しなければ…」から、今後は「節電を意識しすぎなくてもOK。普通の生活を送りましょう」で良いのではないでしょうか?

大きく余らせて売電しても費用回収には大きな貢献はないので、その家庭ごとにマッチした最適な出力をなるべく安く設置する。そして固定買取期間の満了に向けて細々としたことは考えずに普通に使い続けるうちに住宅用蓄電池の価格がリーズナブルなものになるのを待つ…というのが最適解の一つなのかもしれません。

そのためにも、まずは「失敗しない適正価格」で太陽光を始める必要がありますね。

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